組合員活動報告

はならぁとサステナブル講座 お野菜生活を楽しもう~種ブローチ作り

■開催日:2023年9月2日
■場 所:Dear Gallery NARA
■主 催:理事会 つながる

奈良・町家の芸術祭はならぁと2023のプレイベントとして、奈良県農民連産直センターの事務局長で、奈良の学校給食を考える会(きゅうしょくカンガルー!)の水井康介さんに「それいけ!ひろがれ!地場産・有機給食」と題してお話を伺いました。
1960年代から保育園などで有機、和食給食の動きがスタートし、その後全国で地場産の給食を食べさせたいという取り組みが広がりました。2022年には「全国オーガニック給食フォーラム」が開催され、多くの市町村長や給食に関心がある保護者などが参加し、各地でオーガニック給食の取り組みが広がってきています。

そもそも学校給食の始まりは、1889年山形県鶴岡市で米を持って来れない子どもたちに配り始めたのがきっかけでした。第二次世界大戦後、戦後の食糧難の中、子どもの欠食対策として、アメリカの余剰農産物が活用されるようになり、パン・牛乳中心の給食になっていったそうです。
日本の食糧自給率が低い理由はいくつかありますが、ひとつは「米食をすると頭脳が悪くなる」と言われパン食を推奨する食生活改変政策がとられたことです。キッチンカーが全国津々浦々を回り、パン食を普及していったそうです。また貿易自由化で日本の農業生産を抑える政策がとられたこともあります。そのような政策は学校給食にも大きく影響しました。
学校給食で地元の米や国産小麦のパンを食べることで、子どもたちの健康も、日本の生態系や環境も守ることができます。まずは国産を。さらに地元産のオーガニック給食を目指して、一緒に働きかけていきましょう。