組合員活動報告

映画『ロマンチック金銭感覚』自主上映会

■開催日:2025年10月13日
■場 所:平群町総合文化センター
■主 催:経世救民チームspica

当日は約100名の方にご参加いただき、会場はあたたかな雰囲気に包まれました。

上映されたのは、映画監督のご夫婦が、自身の「お金」にまつわる体験を、少し不思議で幻想的に描いたドキュメンタリーです。物語は、夜更けに見知らぬ旅人が現れ、「ここに泊めてもらうには何をすればいいか」と尋ねる場面から始まります。

旅人は机の上に1万円札、地域通貨、石ころを並べ、「あなたにとって、これらはどんな価値がありますか?」と問いかけます。1万円札は「欲しいものと交換できるから価値がある」、地域通貨は「それほどでもない」、石ころは「誰かが欲しいと思ったときに価値が生まれるのかもしれない」――そんな会話から、「お金とは何か」というテーマが静かに広がっていきます。

旅人は言います。「1万円札のにおいには警戒を感じる。便利すぎて、使い方を誤ると大変なことになる。私には必要ない。」一方で、地域通貨については「このにおいは好きだ。どこか懐かしい感じがする。」と語り、ここから2人の地域通貨を巡る旅がはじまります。

私たちは普段、「お金は生活の手段であって目的ではない」と言いながらも、ついお金に振り回されがちです。この映画は、そんな私たちに「お金とどう向き合うか」を改めて問いかけるものでした。作中では、『モモ』の作者ミヒャエル・エンデが残した「エンデの遺言」や、共感から生まれる「共感コミュニティ通貨eumo」なども紹介され、観終わった後には「もっと知りたい」「誰かに伝えたい」と感じる方も多かったようです。

100名近くの方とともに「お金」という存在を見つめ直す時間を共有できたことは、とても意義深いひとときでした。