組合員活動報告

核兵器廃絶についてインドネシアや日本の高校生・大学生とわいわい考えてみませんか?

2023.9.10

■開催日:2023年9月10日
■場 所:プロム近鉄奈良駅会議室1
■主 催:CIVIC

インドネシアのディニヤプトリパダンパンジャン校※からやってきた高校生(8人)と日本の高校生と大学生(女子ばかり4人)が交流する!そこへ核兵器廃絶ネゴシエーターとして日本中、いや世界を股にかけて飛び回っている若手活動家の高橋悠太※さん、No Nukes Tokyoの大学生倉本さんが加わるという…贅沢極まりない企画でした。
まず日本の高校生から報告。「高校生平和大使」として署名活動や長崎、国連欧州本部を訪問しての平和活動などを展開されています。街頭での署名活動では若い人の無関心を痛感するそうです。

インドネシアの高校生からも報告がありました。政府は核兵器廃絶禁止条約に署名はしたが、批准はしていない。ウランが採れるのでもっと活用すべきだという意見すら聞かれるし、原発建設計画もある。しかし、地震の多い土地柄から原発に否定的な市民も多い。原発・核兵器について情報が少ない状態。
高橋悠太さん&倉本さんは核廃絶の活動について報告され、核兵器廃絶条約※の締約国会議に日本政府がオブザーバー参加※をすべきと訴えています。日本が日米安保を理由に条約に参加出来ないのは理解するが、せめて会議で発言をし、被爆国として世界へ向けてメッセージを出すべきだとの考えです。どうして日本が参加しないのか、そして原発は持続可能なのか、という話が追加されました。
 最後はグループ毎の話合いです。「どうすれば核兵器がなくせるか?」でした。言葉の壁を感じつつも皆さん笑顔で乗り切った!「みんなに伝えて核兵器のない世界を作っていこう!」というのがいずれのグループにも共通していました。まずは知ること、そしてそれを伝えていくこと。インドネシアを知るきっかけにもなった今回のイベント、実りの多いものでした。Sampai jumpa lagi(また会いましょう)!!

※ディニヤプトリパダンパンジャン校:インドネシアで初めて創立された女子のための全寮制イスラム一貫教育校。幼児~大学まで完備。西スマトラ州パダンパンジャン市。http://www.diniyyahputeri.org/ 
※高橋悠太:核廃絶ネゴシエーター。広島県出身。中学校時代より核廃絶運動を続ける。一般法人かたわら主催。
※オブザーバー参加とは:発言権はあるが議決権のない参加方法、傍聴。
※核兵器禁止条約:将来的な核兵器の全廃へ向けた、核兵器を包括的に法的禁止とする初めての国際条約。核保有国の米国、イギリス、フランス、中国、ロシアは不参加。NATO加盟国、米国との軍事同盟を結ぶ日本・オーストラリア・大韓民国なども不参加である。