2021年9月のテーマ 有機の田んぼを拡げよう

1、9月のテーマは「有機の田んぼを拡げよう」。 日本の主食であるお米の田んぼから、有機=オーガニックを考える1か月にできればと思っています。

2、日本の主食の米、米といえばこの曲。 http://youtu.be/BuU2bocSfDo

3、お米にはけっこう農薬が使われているんですよね。いちばんは除草のため。そして虫や病気を防ぐため。 でも、田んぼに生き物がたくさんいると、それをエサとする生き物が増えて、生物多様性豊かな地域になっていくんです。 なので、無農薬の米づくりを応援しています。

4、無農薬のお米を選ぶ人で、いちばん多いのはやっぱり健康のためという理由だと思います。 そう考えると、いまいちばん避けてほしいのはネオニコチノイド系農薬かなと思います。 浸透性なので、白米にしたってとれないからです。 https://youtu.be/_JeBKkQ3pn0

5、味に敏感な人なら、おいしいから無農薬を選ぶという人もいると思います。 でも無農薬や有機ならなんでもおいしいわけではないみたい…! おいしくて栄養価の高い農作物ができるよう、コープ自然派ではみんなでBLOF理論を勉強中です。

6、お米といえばいちばんに宣伝したいのは「大和ひみこ米」! 12年前、組合員が田植えや稲刈りの体験をしたい!そのお米を食べたい!と、天理の南桧垣営農組合の協力ではじまった産直米です。 いつでも年間予約できるのでお問い合わせください♪ https://www.nara.shizenha.net/himiko/

7、コープ自然派でダントツでたくさん販売しているのが「ツルをよぶお米」。 徳島県で、地域全体で農薬に頼らないお米づくりに取り組んでくださった結果、現在ではナベツルやコウノトリも飛来する生物多様性豊かな地域となっています。 https://shizenha.net/weekfeature/18096/

8、コープ自然派のお米、隠れた実力派といえば、山形県庄内協同ファームの庄内米(隠れてないか)。 コープ自然派とは40年来の産直パートナーです。 まあおいしい。もち米もお餅もおいしい。山形の気候と日々の取り組みが味に反映されているのでしょう。 https://shonaifarm.com

9、田んぼに生きもののにぎわいを取り戻すための取り組みのひとつとして、「環境支払いカンパ」を募っています。 組合員からのカンパを生産者さんにお渡しし、「冬水田んぼ」「魚道」「ビオトープ」づくりなど、生き物が増える取り組みに使っていただいています。

10、コープ自然派の各生協では、毎年7月頃、田んぼの生き物調査を開催しています。 生産者と組合員が一緒に田んぼに入り、田んぼの中にどんな生きものが生息しているか調べています。 実際に体験することで、生きもの・農業・食べもののつながりへの理解と関心を高めています。

11、省農薬だ無農薬だと言っていますが、そもそも日本では農業をする人自体がどんどん減っています。お米も例外ではありません。 お米は主食。まずは作り続けてもらうことが何より大事。コープ自然派では「ビオトープ米」の取り組みをはじめました。

12、ビオトープ米の取り組みは、省農薬・無農薬のお米だけじゃなく、これから省農薬・無農薬に転換していこうとしているお米も買い支える取り組みです。 農家さんがこれまで積み重ねてきたやり方を変えるにはとても勇気がいります。その部分を少しでも支えられたらと思っています。

13、BLOF理論という農業に関わる生態系を理解するための理論があります。 この理論にのっとって有機農業に取り組めば、高品質な農作物を多収穫できるということで、この理論の学習を進めています。 それが実現すれば、農家の収入がアップし農業を続けてもらえるからです。

14、農家の方が高品質な農作物を多収穫できるということは、わたしたちがおいしくて栄養の高い農産物を安く買えるということでもあります。 農家にとっては再生産できる価格、消費者にとっては毎日買える価格。両方が実現する適正価格で、有機の市場を広げていきたいのです。

15、コープ自然派の取り組みを象徴するのが「源流米」です。 源流米の生産地は、高知県土佐町を中心にした吉野川の上流域。「吉野川を守るには源流域の環境を守らなければならない」という考えから、コープ自然派の前身である共同購入会時代から産直を続けてきたお米です。

16、毎年5~7月に、新米収穫後からの1年間、定期的にお米をお届けするための「お米の年間予約登録」を受け付けています。 1年分を予約することは、収穫前から生産者のみなさんに「待ってます!」との応援メッセージ。トラストやCSAともつながる考え方です。

17、お米の年間予約登録は5〜7月ですが、実は大和ひみこ米の年間予約登録はいつからでもできるといううわさ… 10/16には稲刈りもありますし、ぜひご登録ください。自分で刈ったお米が食べられるってステキでしょう。 https://www.nara.shizenha.net/event/3628/

18、今日は理事研修で、大和ひみこ米の水源地を見学に行ってきます。 里でおいしいお米をつくるためには、山からのおいしいお水が不可欠。どんな学びが待っているのか… では、いってきます!