お知らせ
2026年 新年のご挨拶
2026.1.1
あけましておめでとうございます。今年もみなさまにとってしあわせな年となりますよう、心からお祈りいたします。
わたしたちの主食、お米が危機に瀕しています。2024年夏頃から発生した「令和の米騒動」は、前年の記録的な猛暑による収穫量の減少や、コロナ禍緩和による外国人観光客増加によるインバウンド需要が直接の原因といわれています。しかしより深刻なのは、これまで長年に渡ってお米の価格が低迷し、担い手が減少・高齢化してきた構造的な問題です。昨年3月には農家たちが「令和の百姓一揆」を決行し、全国14都道府県でトラクターデモなどが行われ、歴史的な米価高騰の裏で、生産現場が疲弊している危機感が訴えられました。
また、秋田県では昨年から、県が供給する「あきたこまち」の種もみがすべて重イオンビーム育種米「あきたこまちR」に切り替えられました。 「あきたこまちR」は、重イオンビーム放射線を照射して遺伝子操作をした「コシヒカリ環1号」と従来の「あきたこまち」を掛け合わせたカドミウム低吸収米です。重イオンビーム育種米の安全性がまだ確認されていない状況での全面切り替えは、時期尚早と言わざるをえません。重イオンビーム育種の表示がされず、「あきたこまち」として売られてしまうことも問題です。
雑誌『新百姓』第2号に、農業をしていた祖父母の人生を「カネにならない人生」ではなく、「美味い米、温かい繋がり、美しい景観を生み出しつづけた素晴らしい人生」だったと肯定したい、という文章がありました。このように農家や農業を肯定できる社会であるためには、わたしたちが再生産できる価格で買い支えることが不可欠です。生産者と消費者という立場をこえて、ともに食・農・環境を守る仲間として力を合わせていきましょう。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
生活協同組合コープ自然派奈良 理事長 上市佳織





